このような記事を見つけました。
› 税理士法人に軍配が!!|広瀬元義ドットコム | 広瀬元義のブログ
税理士業界では、税理士法人が作れるようになるより前に開業した事務所のうち、その後も個人事務所を継続した事務所よりも、法人化した事務所のほうに業界全体の売上が移動しているようだ、ということだそうです。
残念ながら論の根拠になっている『会計事務所経営白書』が未読なので、どのようなデータからこの論が導かれているのか分かりませんが、実感としては納得できるように思います。
たかだか開業6年程度の僕がこのような予測をするのは烏滸がましいところがありますが、我々行政書士の業界は今後ゆっくりと、いわゆる二極化していくことになると予想しています。
士業の特性として、どうしても属人性の問題があり、全てがフラットな土俵に登ることはないでしょうから、一極集中的に大部分の業務が大規模事務所に移動していくということにはならないでしょう。ですが、小規模事務所では同じく属人性の問題で処理できる案件の数に限りがあり(しかもその限りは案外あっけなく来ます)、どうしても業界全体の売上は相対的に大規模事務所に移っていくことになりそうです。
大規模化(主に法人化を伴う)のメリットはスケールですし、小規模化のメリットは業務の先鋭性と依頼者へのコミットメントでしょう。大規模事務所は売上を伸ばすでしょうが、小さくても強靭な事務所は独自のポジションを維持しながら存続していくことになると思います。
これに加えて長江は、近い将来事務所間の合併や買収などが盛んになっていくだろう、と予測しています。追って彼が詳しく書くでしょう。僕は田舎者なんであんまり実感ありまへん。
大規模化も少数先鋭化もしない事務所は二極の間であんじょうやっていく、という訳にはいかないかもしれませんね。