ども、塩谷です。本当ならお着物でも着て写りたいところでしたが(写真は最後にまとめます)。
弊社では事務所移転が続いており、これまでの経緯はちゃん長が書いています。
› 行政書士組織論: 行政書士の事務所戦略(引っ越しました/引っ越します)
› 行政書士組織論: 行政書士の事務所戦略(2)
福岡事務所を天神エリアへ、仙台事務所を現在の駅前+環状線方面へ追加、という流れです。今回の仙台新設(事実上の事務機能移転を含む)は塩谷が段取って進み、一応のフィニッシュを見たので、備忘&何かのご参考にまとめておきます。
完成イメージ
初っ端から大きな議題になりますが、何をイメージして作ったかというと、郵便局とか銀行のATMなどのような「意識していないが町並みに当然あるもの」です。地域インフラとも言います。
仙台くらいの街には、来客駐車場がある路面店の小綺麗な行政書士事務所が当然あるべきだと思うんですね。更には、行政書士を必要とする会社さんがアクセスしやすい場所に、まるで10年前からあったような外観でそこにあったほうが良いと思うんです。
僕は行政書士という職業自体にプライドや自己同一性を置いていませんし、誇りもありません。ですが100万人都市に1つくらい必要だと思われる、ジャンジャン許認可実務を回す行政書士事務所を作ることには興味があります。ひいては全国の都市部には各連携を取れる同様のものが必要だと思うので、そういうものを今作っているところです。
表面的には以下の様なものが、各地方の中心的な都市には当たり前のようにあった方がいいと思うんですよね。
- 商事法務の専門家が複数常駐し、途切れることなくいつでも相談が可能
- 物理的にアクセスできる事務所があり、普通の商談が可能
- 技術的最先端でなくていいが、社会通念上普通程度のビジネス向けテクノロジに対応できる
- 清潔、小奇麗、最低限のマナーを持ったスタッフが複数いる
コンビニというと言い過ぎですが、近所の薬局や学習塾のような感触で普通に存在したいですね、我々は。
場所選び
場所は非常に大事です。「どこにある事務所なのか」というのは、思った以上に相談者に与えるイメージが強烈ですし、物件そのものの見た目も同様に強烈です。以前長江さんが書いたので繰り返しません。
仙台事務所では駅前にヘッドオフィスを残しているので、東北地方には物件のグレードとしてこれ以上のものはないです。なので、新事務所は依頼者への近さを最優先に選びました。ブランドの記号的な母艦と、実務に適した物件が違いました、弊社の場合。
デザインなど
こましゃくれたことはせず、繰り返しますが郵便局やATMや薬局のように、まるでずっと前からそこにあった行政書士事務所のような外観をイメージしています。ですのでどちらかと言えば格好いいというより、オーセンティックで力強い(バタ臭い、とも言う)デザインですね。
強いて言えば、ザイオンスやパレートを意識して「ああ、言われてみればそんなデザインを見たことがある。そこに聞くべ」と言われるようなものです。
単純接触効果(たんじゅんせっしょくこうか)は、繰り返し接すると好意度や印象が高まるという効果。1968年、アメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが論文にまとめ知られるようになった。
単純接触効果 - Wikipedia
パレートの法則(パレートのほうそく)とは、経済において、全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているという説。
パレートの法則 - Wikipedia
大きさなど
いわゆる労働集約型モデルの行政書士事務所は、人数×平均売上高が(基本的には)成立することになるでしょう。ですので、規模がそれなりになってくると、×坪数で売上規模が決まってくるはずです。実際弊社はそんな感じです。
今の事務所では、平均的に年間何人採用する予定だからマックス何人まで配置できて何年くらいここにいる、つまりこの事務所の坪数だと年商○○万円くらいの事業規模まで持っていける、という計算ができるようになります。多分最低でも5年はいると思います。
打合せと事務スペースとインフラ関係を合わせて20坪くらいですね、そこで行政書士業務と社労士業務と労働保険事務組合をやることになります。
余談ですが、我々は行政書士業務が主要業務なのはもちろんなのですが、隣接士業を併設することには様々なメリットがありますよ。一番いいのは、間接経費や管理部門をシェアできるので、収益効率が上がります。もちろん対依頼者で言えば、窓口を集約できるというのが一番のメリットです。
写真ギャラリー
他所の事務所の写真とか気になるものだと思うので、ババっと時系列に並べてみます。
内覧初日。スケルトンです。
同じく内覧初日。
弊社で許可をお手伝いした内装屋さんが入り...
同じく弊社でお手伝いしているサイン屋さんにガラス意匠を入れてもらい...
ロゴ並び。青が行書でグリーンが社です。
初日にはたくさんのお花をいただいてしまい入口まで侵食しました。写真左が応接です。
MTGスペースはおもいっきり事務的です。事務所ですから。
(あえてコメントしますが引越初日でゴタゴタしていた日なので、グチャグチャですけど、実際にはもっと小奇麗にしています)
小脇にダルマを抱えて遁走のポーズ(この人は長江さんです)