. 行政書士組織論: 事業年度の変更と明日を信じることについて

2016/12/20

事業年度の変更と明日を信じることについて

さて、前回から3ヶ月以上も更新が滞っておりましたが、3ヶ月もあるとその間には様々なことが起こります。その痛みももうすっかり忘れましたが、長い時間をかけて仕込んでいた経営計画上のステップを盛大にしくじり、成就寸前に丸っきりなかったことになるという、現代的に言えばびっくりポン(古い上によく知らない)としか言いようのない事態も起こりました。明け透けに言えば合併の失敗です。


失敗自慢してもしょうがないが、我々のような零細士業事務所では計画通りに進むことなど殆ど1つもなく、何やってもうまく行かないことばかりで、だからと言って立ち止まっている時間などないので、躓いては虚脱し立ち直るというサイクルを繰り返すしかない。我ながら因果なものだと笑うしかない。月並みだが、明日があると信じるしかない。

ということで今回は久しぶりの更新なので手短に。年末進行で全営業所的に盛大な入札祭りでわっしょいわっしょいしており、本当は今日くらい早めに寝るべきなのですが、この後書見もしたいので、手短に。

弊社の事業体としての中心は当然行政書士事業なのですが、この法人(行政書士法人A.I.ファーストと言います、念のため)の事業年度を変更して、秋口に決算を組みました。今後は秋の訪れと共に事業年度が始まり、年末年始を抜けてお盆を過ぎ、残暑の中で事業年度を終え、寒くなるころに決算を確定することになります。

変更した理由は1つだけで、そのほうがAIの事業構造に適しているからです。AIの売上のうちほぼ100%が企業からのものなので、民間企業の事業活動が活発になる時期から逆算していくと、AIの売上は年末年始が一番厚く、夏から秋にかけてが一番薄いということになります(過去の月次収支の統計上そうなっていました)。

上がった売上から経費を除いた純粋な利益の部分を、我々は分配するのではなく、次の事業活動に再投資していくサイクルを作る必要があり、そのためには利益を再投資に回す時間が必要で、これまではその時間がなかった(単純に春先に決算を組んでいたんで)ので、じゃあ春から夏の終わりまでこのサイクルを伸ばそうぜ、ということで、変更したのでした。

面倒な言い回しをしましたが、簡単にまとめると、単純に冬はお金があって夏はないので、冬に貯めた資金を夏使って次の事業年度の売上を作っていきましょう、或いは拡大していきましょう、というだけの話なのですが、零細とはいえそれなりの事業規模になるにつれ、適した構造を持っていないと効率が悪くなってしまうのですね。そしてやはり、それなりの規模で効率の悪い部分を持っていると、比例するように非効率の悪影響も大きくなってしまうのです。

では年内に更新されることは十中八九ありませんが、本年もお世話になりました。