毎度お世話になっております、塩谷です。開業してこっち10年以上経ちますが、10年以上やってきた同じことをちょっとだけ手入れしてみたら、馬鹿みたいに新規の依頼が爆発するという、笑ってしまうような情けないような、悲喜劇的な日々です。駄目ですねやっぱり、常に前提条件を疑う意識を持っていないといつの間にか自分で作ったバイアスの中に巻き込まれて、クリーンな目線を失ってしまいます。
本稿の後半には明らかなPR記事がありますので、先にPRのための文章ですと申し上げておきます。PRの先にいるのはマイメン小島くんですが、業界内では異能の人といえるので、読んでいただく意味のないものではありません。商品の品質まで僕が担保できるわけではないが、少なくとも記名文章でご案内できるほど、他では得難いセミナーだと思うので、ご興味がある方はご一読ください。
前半部分では、先日お邪魔した全国行政書士法人会研修会について、所感をまとめておきたいと思います。なお、毎度のことながら本稿は塩谷個人の主観であって、参加された方々の意見を代表していないですし、法人会そのものの公式な意見でもありません。自分で考えようぜってことかと。
› 開催のご報告|研修&情報交換会2018年3月28日 - 全国行政書士法人会
まず、広島奈良の女性陣が別嬪やなってことと、人が集まって酒飲むのは楽しいな、という2点がございます。別嬪を眺めながら酒飲むのが何よりも楽しい、ということだと思います。その他のこととして、研修会の内容については特に述べません。お知りになりたければ会に入られて、研修会にご参加いただければ宜しいかと思うので、本稿ではこのことにどういう意味があるのかを検討してみたいと思います。
全国行政書士法人会という集まりは、ぶっちゃけた話をすれば某が言い出しっぺになり某を巻き込んで...という出自がありますが、茫洋としたロールモデルとして以下の団体さんがあると思われます。
› 一般社団法人全国司法書士法人連絡協議会|法人協
この団体さんは、HPの活動方針に記載があるように、司法書士法人相互の情報交換等を目的とされているとのことですが、まあおそらく殆ど全ての本音は(4)司法書士法人に関する制度の改善の提言、に集約されるのでしょう。実に正しいと思います。情報交換や交流は仲良し同士で酒飲むだけで構わないんで、わざわざ顔出し社名出しで、会なんて作る必要はないんです。
私を含む今回の研修に参加された皆さまは、行政書士法人の役員の方々で、我々がわざわざ資格法人なんて面倒なものを作っているのは、事業上合理的だから、以外に理由はないです(と思うのだが違うだろうか)。んで、事業を行う上で法人である必要があるのだが、この資格法人制度がまたヤバいぐらい使いにくい仕組みなので、これをどう解釈運用面で使いやすくしてゆくかの知見をシェアしようじゃないか、という会だと僕は理解しています。
更に、司法書士法人会さんは既に活動趣旨に表明してしまっているが、行政書士法人会としても、解釈運用ではどうしようもないことを、制度改善として提言できるようにしてゆくべきなのだろうなあ、というかそこに集約してゆくだろうなあ、と思います。例えば、弁護士法人と社労士法人は1人法人が認められているんだぜ、とかさ。今は提言すべき内容さえ見えていないので、話しながら煮込んでいこうという時期かと。
更に、的外れかもしれませんが、という逃げ口上付きでその他の可能性について予想を述べると、今回研修会にいらした方だけに限らず、今後参加される方や参加者と懇意の行政書士法人などの中で、離合集散などが近い将来に起こるんじゃないの、とも思います。つまり合併や吸収、買収、どのような形態を取るかは不明だが、どっかとどっかがくっついたり離れたり、業務提携以上のはっきりした形を伴って、大型化の発芽となってゆくことでしょう。
なぜそう思うかと言えば、順を追って考えるとそれ以外の道がないから、という感じです。どこの誰がイニシアティブを取るのかは知りませんし、予想も何もできませんが、行政書士という業界全体としては、今は家内制手工業から集権的工場労働制へ移行していく過渡期&実験期だという見立てなので、この業界の最終的な事業構造がどこへ着地するか知らんが、一旦離合集散による大型化の時期を経る必要があると思います。過払い金関係の某大手弁護士法人さんの件は、不謹慎な言い方をすれば、先行業界での実験過程における壮大なエラー、と言えると思います。
実験の過程で2つ3つはぶっ潰れると思いますし、それはうちの会社かもしれません。でも仕方ないんじゃないかなと。業界全体で経験していないことをやってみている、という状況なので、進んでいった先にはもう道がなかった、という可能性だって十分ありますよね。怖いけど仕方のないことです。法人会は制度改善とチキンレースを共にする集まりということで宜しいでしょうか(すみません、大いに語弊があるまとめで笑)。
次のテーマに行ってみたいと思います。冒頭のPR記事のことです。マイメン小島くんが新しい行政書士向けセミナーを始めるそうで、ご紹介します。
› 行政書士高収益トップ10%倶楽部
このブログでこういう紹介記事を書くのは初めてで、これまでも「ご紹介お願いします!ウィンウィンで報酬お支払いします!」みたいなご依頼をいただいたことは幾度とあり、須らくお断りして来たのだが、小島くんが単にお友達だからという部分を超えて、ご紹介することにしました。紹介する理由は3つで、第1に小島くんがウィンウィンと言わなかったこと、第2に単純に興味深い内容だと思われること、そもそも第ゼロに、塩谷もここで喋ることです。
お読みいただいているこのブログは、一応塩谷と長江ちゃんの共同執筆ということになっており、バナーの似顔絵を書いたのは俺です、2人ともすげえ似てると思います、ちょっとはっぴいえんどっぽいニュアンスもあるよね、ともあれ、共同執筆なのに塩谷しか書かないという、根っこのコンセプトを破壊されて久しいブログなのだが、塩谷と長江ちゃん(あと石下ちゃんも)が年末進行をくぐり抜けて日本を捨て、果てはクアラルンプールまで高飛びしてお話させて頂くという、この主催者おかしいやろ、そんでおもろいやっちゃ、という一連のセミナーなのです(我々がお話させていただくのは年末セミナーだけです、通年のものには出ません)。
出し惜しみするわけではないが、塩谷も長江ちゃんも、同業者向けに経営勉強会のようなもので喋る機会が(近年では、とするが)殆どありません。オファーがないとか、話せないとか、自信がないとか、そういう理由ではない。嫌われることを承知でいうが、どのレベルの話をすればいいのか分からないということです。例えば開業セミナーや実務セミナー、1000万目指そうぜセミナーなどは、いくら贔屓目に見積もっても我々にリアリティがある訳がないし、話すとしても総論的で一般論的な内容にしかなり得ず、「そんな一般論聞きにセミナー来るんだったらその金と時間で広告打ったほうが効果出るぜ」以外のコメントがないのです。
今回の一連のセミナーは高額だし、ターゲットがある程度以上の成果を出している方、或いは出ていないが出るであろうという前提の自信家、無根拠に自分を信じられる者、セミナーに丸1年の月1週末を潰せる勉強家、等がいらっしゃるのだろうから、ヤバい奴が来るのだろうということで、我々はお受けさせていただきました。一般論でないことをお話できる機会だと思うので。塩谷のことはともかく、長江ちゃんはこういうビッグテーマを構想する時に最もその能力を発揮するので、笑いが止まらない行政書士の面目躍如をご覧じ入れることになるでしょう。
我々がここで喋るからといって、金儲けのためにこの稿を書いているのではない。我々のところにお金は大して入らない。時間給のことで言えば本業をしている方がはるかに割が良い。むしろ、ここに参加されるであろうヤバい奴と出会うことの方に、強い魅力を感じている。40歳絡みのおっさん共(俺らのことね)が漫才するでもなく、七面倒臭い事業の話をするのを聞きにわざわざクアラルンプールまで来るような、ヤバい奴と会ってみたい。
ですが、多分この一連のセミナーの中で一番ヤバい奴は小島くんです。ディスる意味にならないことを信じて書くが、今回のセミナー事業自体がビジネスモデルとして斬新であったり目新しかったりということは当然ながらない。むしろ伝統的で古典的なモデルである。が、古今のコピーライティングについて書かれた本と、このランディングページを読み比べてみたら宜しい、完全に隅々まで狙って作っている、恐ろしや小島、俺なら面倒くさくてやらない、絶対。
このページを見れば、小島くんがどれほど勉強しているか、実践してきているか、どれほど周到に準備しているか、よく分かります。現物の小島くんは、偏執狂とは程遠いニヤニヤした気のいい兄ちゃんですが、極めて洞察的で批評的だという特徴があります。彼が洞察した社会を内的に批評してオーセンティックな広告フォーマットに落とすと、ここまで丁寧なものを作るんだなと、半ばというか8〜9割呆れている。講義の中身を僕は知りませんが、小島くんはこの偏執的なディテールをもって講壇に上がるということです。マジで全部話すつもりなんだと思う。
› 行政書士高収益トップ10%倶楽部
ということで、ヤバい奴と年末に会えるのかなということを楽しみにしながら、それまで通常業務を頑張って生きていこうと思います。最後に付言しますが、小島くんから最初にオファーを頂いたとき、この企画は違う名前でした。きっと諸般の事情や配慮から変更されたんだと思うので、ここで変更前旧称は書きませんが、URL見ればどういうものか推測できます。小島くん、10%なんて謙遜しすぎだぜ、0.1%のことでしょう。